クラーク博士とカレー

クラーク博士とカレーの関係については有名な話かもしれませんね。まず、カレーを日本に広めたのはクラーク博士だと言う説があります。

しかし、吉田よし子の『カレーなる物語』(1992年)によると、北海道大学には当時のカレーに関する記録は1877年9月(クラーク離日後)のカレー粉3ダースの納入記録しか残っていなかったそうです。そしてそれもクラークの命令もあったのかどうかは不明とされています。そうなると、クラーク博士がカレーを広めた話も本当かどうか怪しくなってきますね。

でも、1881年の寮食にはパンと肉、ライスカレーが隔日で提供されていたことが確認されています。隔日とはまたすごい凝りようですよね。普通にしていてこの献立になるかは微妙なところです……。もしかしたら、クラーク博士の方針かもしれないですね。

また、クラーク博士は学生に対しパン食を推進しました。そのためカレー以外のメニューの時の米飯を禁じたと言われています。カレーなら米を食べても良いって、なんだか面白いですね。やっぱり、カレーはご飯に合いますものね。

そのことは、クラークとカレーを結びつける文献として最も古いとされる『恵迪寮史』(1933年)に明記されています。

また北海道立文書館発行『赤れんが』81号(1984年)によると、開拓使東京事務所ではクラーク博士訪日前の1872年からお雇い外国人向けにライスカレーやコーヒーが提供されていたそうです。

「ライスカレー」という語はクラークが作ったものだという説もあります。しかしクラーク訪日前の開拓使の公文書『明治五年 開拓使公文録 八』(1872年)で、「タイスカレイ」という語が使われており、これもライスカレーの意なので、これも事実関係は曖昧なままです。

そもそも北海道でパン食を推進したのは、クラークの前任者とされる開拓使顧問のホーレス・ケプロンであるとされ、札幌農学校とカレーとの関係はクラーク博士以前の時代に遡る可能性もあるそうです。

 でもやはり、有名で有力なのは、クラーク博士とカレーの関係です!

と、いうわけで北海道大学構内にある「エンレイソウ」という、おしゃれなレストランではクラークカレーなるものを提供しています。大学外部の人も利用出来るお店なので、安心してください。学生じゃなくても食べることができますよ。

今や日本の国民食とまで言われている「カレーライス」ですが、それを広めたのは米を嫌う外国人だったと思うと不思議ですね。あんなにご飯と愛称抜群なものは類を見ないですからね……。

でも私、カレーをご飯で食べるのと同じくらい、パンで食べるのも好きなんです。本当に、どっちが良いかはその日の気分次第なので、特にこだわりはありませんが、どっちも大好きです。私の場合、カレーも米食禁止になっても大丈夫かもしれません。

さて話を戻して、クラークカレーは赤・黄・緑・青と色とりどりの野菜や肉、じゃがいもがゴロゴロと大きくカットされて入っているカレーです。具は素揚げされたパプリカ・ピーマン・ジャガイモ・人参・ズッキーニ・茄子・ブロッコリー、小豆と大豆のフリットと贅沢な豊富さです。見た目も綺麗で、どこか日本離れしたところもある気がします。

ルーにはりんごかレーズンのような果物の甘みと、ちょっとしたスパイスの辛さが合わさり、絶妙なハーモニーを奏でています。おそらくルーは甘口ですが、その中にもスパイシーさが混ざり、味を引き締めてくれます。

最後の注目はずばりお肉です!!お肉にはローストビーフが使われています!柔らかくてとっても美味しいとの評判をよく耳にしました。実はここ大学構内にありますが、札幌グランドホテルの館外レストランなのです。そのため徹底的に食材や調理方法にこだわっているのです。

予約もできるそうですが、お昼頃から時間をずらせばそのままでも入れるかもしれません。学生の授業の時間を狙っていくのが一番良いと思いますよ。ただし平日のみの営業となりますのでご注意下さい。

クラークカレーはサラダと飲み物付きで1,260円です。他にも月替わりランチセット(Aセットは魚系1,050円・Bセットは肉系1,200円、サラダ、ドリンク付き)などがあります。大学で食べるカレーにしてはリッチですが、ホテルのカレーだと思うとかなり安く食べられますよ。ここまで足を運べば、お手頃なお値段で本格的なホテルの味を楽しむことができるのです。

カレーの薬味も豊富なので最後まで飽きさせない、そんな工夫もされていました。せっかくだから、いろいろ試して自分のお気に入りの調合を見付けたいものです。

店内は大きな窓に囲まれており、窓から見える木々は活き活きとしています。眺めていても本当に清々しく、食事がますます美味しくなります。

店員さんもさすがホテル仕込みで、よく気が付く優しい接客をしてくれます。にリラックスした状態で食事を楽しむことができるので、贅沢な一時を堪能することができますよ。

 このレストランエルムの場所は正門から歩いて5~7分です。学校内でこの距離って……やはり広いですね、北海道大学……。