札幌市内にはクラーク像が数か所にあり観光スポットともなるくらい関わりが深く、“Boys, Be Ambitious!”はいつまでも語り継がれ誰もが知っているであろう名言です。クラーク博士とかかわりの深い札幌では硬貨にもなり、「クラークコイン」なるものが発行されたんですよ。「クラークコイン」は、商業の活性化を目的に2006年に、札幌商工会議所(さっぽろ大商業祭実行委員会)が発行した期間限定の硬貨型商品券で、1クラーク(1枚、額面金額は1,000円)は950円で販売され、取り扱い加盟店で1クラークにつき1,000円分の買い物やサービスを受けることができました。“1,000円”ではなく“1クラーク”という表現がおもしろいですね^^10万枚限定で、贈答用や記念品として時計台型記念ケース入りのクラークコインも1枚1,000円で販売されていました。当初の発行枚数は25万枚でしたが、好評で追加発行され総販売数は60万枚ともなりました。お得だったというのもあるのでしょうが、すごい人気だったようです。
使えた場所は、札幌商工会議所加盟店や記念事業に賛同する大規模小売店などを中心に、地元商店だけでなくショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホテル、観光施設や飲食店など約2,000店もありました。いろいろなところで使えることができたから好評だったというのもあるかもしれませんね。地域が発行する商品券って地元商店しか使うことができないのに、ショッピングセンターやスーパーでも使えるのは珍しいですね。
2006年6月21日から12月20日までの6ヶ月間の有効期間が設定されていたので、もちろん現在は使えません。紙ではなくコインだから、使えなくても記念に持っていたくなるし、使ってしまうのがもったいないように思いました。今でも大事に持ってる人もいるかもしれませんね^^
クラークコインが発売された時は、発売の記念とPRのために「開運・クラークコインの泉」という噴水型のオブジェも作られました。クラーク博士の名言“Boys, Be Ambitious!”にあやかり、トレヴィの泉のように「開運・クラークコインの泉」にコインを投げると志が叶うとされていたようです。ちなみに投げるコインはクラークコインではなく、通常の硬貨でないといけなかったようです。
地域が発行する商品券って、ロゴやマスコットキャラが使われることが多いように思いますが、クラーク博士が使われていたということは、それだけ馴染みが深く、偉大だったということなんでしょうね^^